いずみ姉さんの手が、徐々に正面へと移動してくる。
【いずみ】
「ねえ、かずちゃん、どうしてびくんってしちゃったのか、お姉ちゃんに教えてくれないかしら?」
【和哉】
「そ、それは……」
気持ち良かったからだと、正直に答えるべきか迷う。
そんなことを言ったが最後、いずみ姉さんの攻勢は確定するだろうし……
かといって、嘘でごまかせる相手でもない。
【いずみ】
「もう、照れ屋さんね……お口で答えられないのなら、こっちで確認しちゃうわよ……?」
【和哉】
「あ、うああぁっ!?」
いずみ姉さんの意図に気付いた時には遅かった。
いきなりいずみ姉さんの手にモノを握られて、快感が電流のように全身を駆け巡った。
【いずみ】
「あらあら……?」
いずみ姉さんの手が、好奇心たっぷりにモノをまさぐる。
【いずみ】
「かずちゃん、おっきくなっちゃってるわよ?」
【和哉】
「う、うぅ……」
【いずみ】
「ふふ、かずちゃんが素直じゃない時でも、こっちの子はとっても素直なのね」
からかうような口調で言われて、羞恥心が増した。
【いずみ】
「ボディソープをたっぷりつけたお姉ちゃんのお胸で、ごしごしって擦られて……興奮しちゃったのね……?」
【いずみ】
「はぁ……んん、お願いかずちゃん、私、かずちゃんとひとつになりたい……いいでしょう……?」
【いずみ】
「ずっとずっと待っていたんだもの……かずちゃんが、姉弟だからだめって言えないくらい、私を想ってくれるこの時を……」
【和哉】
「………………っ」
いずみ姉さんの腰がもどかしげにくねる。くちゅくちゅという水音に翻弄されて、頭がまっ白になっていく。
【和哉】
「そんな聞き方はずるいよ、いずみ姉さん……」
【いずみ】
「ふふっ、これが私だもの……知っているでしょう?」
まったく、いずみ姉さんはこんな時にまで抜け目ない。
【和哉】
「姉さんのことが好きだよ、姉弟だって分かっていても、抑えられないくらいに」
俺の返答に、いずみ姉さんはとろけるような笑みを浮かべた。
【いずみ】
「ありがとう、かずちゃん……私も大好きよ……」
囁いたかと思うと、いずみ姉さんは唐突に腰を下へ沈めてきた。
【いずみ】
「んん……くぅ……んんっ!」
【和哉】
「い、いずみ姉さんっ……」
【いずみ】
「ふふっ……かずちゃん、セックスは初めて?」
【和哉】
「あ、当たり前だろう」
【いずみ】
「そう……ふふ、嬉しい……かずちゃんの初めてをもらえるなんて、お姉ちゃん冥利に尽きるわ……」
いずみ姉さんは秘部と亀頭をぴったりと合わせたまま、腰をどんどん下ろそうとする。
【いずみ】
「ん……あ……んん……っ?」
しかし、亀頭が秘部の間を前後に擦るだけで、挿入には至らない。
いずみ姉さんは、困惑の表情で何度もモノを握り直し、狙いを定めようとする。
【みこと】
「んぃぃ、ほ、ほんとに、カズくんっ……?」
【和哉】
「ああ、みこと姉ちゃんの初めて、もらったよ……」
痛みで激しく痙攣している秘部から、じわりと血が流れ出してくる。
それはまぎれもない、みこと姉ちゃんの処女を奪った証だった。
【みこと】
「あは……よかったぁ……ん、ん……カズくんと、はじめての交換こできたんだぁ……」
【みこと】
「うれしい……んふふ……あたし、カズくんの恋人なんだねぇ……」
目尻に涙を浮かべながら、みこと姉ちゃんが笑う。胸が締め付けられるくらいにまっすぐな、愛に溢れる笑顔だった。
【みこと】
「ねえねえカズくん……まだ終わりじゃないよね?」
【和哉】
「え?」
みこと姉ちゃんが、俺の腰のあたりに足を添えてきた。
【みこと】
「いっぱいお●んちんナカでこすって、しゃせーしてくれないと」
【和哉】
「でも、まだ痛むだろう? 無理しなくていいよ」
【みこと】
「あたし強い子だもん、それに、お姉ちゃんだし」
【和哉】
「こんな時だけ姉弟のことを持ち出して」
【みこと】
「いーの! カズくんにエッチしてもらうためなら、あらゆる手段を使うんだよ!」
【和哉】
「いずみ姉さんみたいなことを言うなぁ……」
【みこと】
「あーっ! エッチの最中に他のオンナのこと言ったっ!」
破瓜の痛みはどうしたのか、みこと姉ちゃんがじたばたと足で腰や尻を叩いてくる。
【みこと】
「い、いいもん、カズくんが動いてくれないならあたしからうごいちゃうよ」
【みこと】
「んんっ……くっ……」
【みこと】
「にゃああっ、そんなことないよ! いずみ、しつれい!」
【いずみ】
「そうかしら? お父さんと一緒につまみ食いばかりしていたみたいだから、そのせいなんじゃないかと思うのだけれど」
【みこと】
「ふぇぇ、そんなことないよね、カズくん!」
【和哉】
「し、知らないよ」
【いずみ】
「くすくす、かずちゃんったらまだ照れちゃって」
【みこと】
「い、いずみこそぷにぷにじゃん。あたしより運動してないし」
【いずみ】
「あら、私はいいのよ。余計なものは全部胸にいくもの」
【みこと】
「うにゃあああっ!?」
【いずみ】
「ね、かずちゃん? 胸は大きい方がいいわよね?」
【和哉】
「だから、知らないって!」
そんなことで同意を求められても困る!
【みこと】
「そんなことないよっ。胸、走るときとか邪魔だし」
【いずみ】
「今どき走る必要なんてほとんどないでしょう? 胸が大きい方が、なにかといいのよ」
【みこと】
「でもほら、あたしの方が足細いよ。足フェチってあるじゃん!」
た、確かにみこと姉ちゃんの足は綺麗だ。スポーツが得意なことと関係があるのかは分からないけど、ほっそりしていて形が良い。
【みこと】
「あーっ、ほら、カズくんちょっとこっち見た!」
【和哉】
「ちちち違う!」
【いずみ】
「むうっ!」
【いずみ】
「かずちゃんはそんなにニッチなフェチじゃないわよね? 男の子だったら、やっぱりお胸のほうが好きでしょう?」
【絵麻】
「お兄ちゃんのお●んちん……大きくて、硬くて、熱いです」
【絵麻】
「でも、血管はぷにぷにしていて、不思議な感じがします」
【和哉】
「こ、細かく説明しなくてもいいよ」
あどけない口調で説明されると、悪いことを覚えさせているようで、罪悪感がものすごく大きい。
【絵麻】
「でも、言うとお●んちんがぴくぴくしてくれますよ?」
絵麻は俺とモノを交互に見て、小動物じみた仕草で首をかしげた。
【絵麻】
「上のお口はこう言っていても、下のお口は正直だぜ?」
【和哉】
「男に下のお口はないからな」
【絵麻】
「そうなのですか、勉強になります」
……考えようによってはあるのだが、なんとなく絵麻には知らないでいて欲しかった。
【絵麻】
「えまに、お●んちんのことを言われるのはいやですか、お兄ちゃん」
ふいに不安そうな表情になる絵麻。
……妹に甘い甘いと言われ続けている兄にとっては、破壊力が高すぎるか弱さの表情だった。
【和哉】
「い、いやじゃないよ……その逆だ」
【和哉】
「言われると、興奮するから……さすがに兄としては、恥ずかしいんだよ」
【絵麻】
「お兄ちゃん……」
【絵麻】
「ん……ちゅっ……ちゅうう……っ」
【和哉】
「うくぁっ!?」
突然亀頭に湿った感触が触れて、思わず腰が震えた。
【和哉】
「え、絵麻っ、どうしたんだ突然」
【絵麻】
「ちゅぅ……はぁ……お●んちんにキス、です……えまは、たくさんキスがしたくなるくらい、お兄ちゃんのお●んちんが好きです……」
【いずみ】
「お帰りなさい、弥恵ちゃん絵麻ちゃん。元気に帰って来てくれて何よりよ」
【弥恵】
「えへ……ありがとういずみ姉さん。とっても元気だよ」
【絵麻】
「夕飯のお買い物もしてきた」
【和哉】
「そうなのか? 悪いな、旅行帰りに」
【弥恵】
「ううん、いいの。わたしこういうの好きだから」
【絵麻】
「買い物楽しかった」
【和哉】
「二人とも偉いな」
健気さに感激して、頭をなでた。
【弥恵】
「は、はうう……恥ずかしいよぉ兄さん」
【和哉】
「ははは、それじゃあ帰ってからだな」
俺は頭をなでていた手を移動させて、弥恵と絵麻の荷物を持った。
【弥恵】
「ふぇっ……い、いいよ、兄さん。自分で持つよ!」
【和哉】
「遠慮するなって。疲れてるだろうに、買い物までさせて悪かった」
【弥恵】
「本当に大丈夫だよ。帰りのバスで寝てたから……」
【弥恵】
「……あっ」
慌てて抵抗しようとする弥恵から、さっさと荷物を手に取り、肩にかけた。
【和哉】
「ほら、絵麻も」
【絵麻】
「ん」
【弥恵】
「あ、ありがとう、兄さん……」
【絵麻】
「ありがと」
【和哉】
「気にするな」