【弥恵】
「はい、みこと姉さん」
【みこと】
「ううっ、ありがと、やえー」
いちばん大きな三角形を受け取ると、みこと姉ちゃんは完全に復活した。
【みこと】
「しゃぐしゃぐ……んんっ! これが勝利の味だね!」
【智花】
「こんなに実が真っ赤だし、すごくいいスイカなのね」
【いずみ】
「ええ、確かに甘くておいしいわ。さすが八百屋さんのおじさまね」
【弥恵】
「こんなにいいスイカ、なかなか食べられないと思うよ」
【絵麻】
「お塩がいりません」
【和哉】
「みこと姉ちゃんのおかげだな」
【みこと】
「んふふっ! そうでしょそうでしょ!!」
【和哉】
「ああ、ほら、もうひと切れ」
【みこと】
「おおっ、ありがとーカズくん!」
【智花】
「ひゃ……わっ、和哉の先から、なにか出てきた……」
【みこと】
「うはぁっ、すっごくエッチぃね、これ……っ!」
モノを見る姉妹たちの表情が、熱っぽくとろけてきた。
モノに触れている手が熱を帯び、先走りと汗が混ざって手の感触がなじんでくる。
【智花】
「あっ……や、やだ、くちゅくちゅって、やらしい音してる……」
智花は嫌と言いつつ、人差し指の先で源泉をまるく撫ではじめた。
指で押され、先走りがどんどんにじみだして竿を伝い落ちていく。
【いずみ】
「ほら、かずちゃんのカウパーを、手に絡めてなじませないとね……汗だけじゃ、水気が足りないもの」
【みこと】
「んん~、たしかに手をべとべとにすると擦りやすいかも?」
【絵麻】
「はい。巷では、ローションを使うと聞きます」
姉妹たちは口々に言いながら、我先にと先走り液を手にからめようとする。
一人二人どころではない手の感触の応酬に翻弄されて、快感以外のことが考えられなくなってきた。
【智花】
「なによ……こんなに先っぽ真っ赤にして……私一人より、姉さんたちにも擦られた方がいいってわけ……?」
智花は不機嫌そうにつぶやきながら、亀頭をぎゅっと握る。
【和哉】
「っつう……!」
【智花】
「和哉、欲張りすぎよ……ん、ん、姉妹全員で触られて、喜んでる、なんて……」
弱い部分を強くつかまれているのに、先走り液で感触が緩和されて気持ちが良い。
【弥恵】
「ふぁ……本当に、ちょっと強めの方がいいんだね、兄さん……」
モノが反応して跳ねたからだろう、弥恵が感心したように呟いた。
【絵麻】
「お姉ちゃん、このままびくびくを大きくすれば、お兄ちゃんは精液を出してくれるはずですよ?」
【和哉】
「なっ……!?」
【みこと】
「お誕生日おめでとう、めぐみちゃん!」
【めぐみちゃん】
「わああ、ありがとう」
【めぐみちゃんのお母さん】
「ありがとうございます、みなさん」
【いずみ】
「ご予約のケーキです。お待たせして申し訳ありません」
【めぐみちゃんのお母さん】
「いえいえ、とんでもないです」
【和哉】
「良かったな、弥恵」
恥ずかしがって、離れたところから目だけ覗かせている弥恵に、声をかけてみる。
【弥恵】
「うん、うわぁ、夢みたいだよ……」
お菓子作りをしている時とはまた違った風に、目をキラキラとさせている。
【絵麻】
「やっぱりお姉ちゃんはすごい」
【弥恵】
「ううん、絵麻ちゃんと、兄さんのおかげだよ……本当にありがとう」